小石原焼 マルダイ窯

小石原焼 マルダイ窯

小石原焼のふるさとは九州、大分県境に近い福岡県小石原村。福岡市内から所要約1時間30分。 昔ながらの茅葺きの家があったり、小川がちょろちょろ流れていたりと、「日本昔話」を思わせる風景です。 300年以上にわたる伝統を誇る小石原焼は昔ながらの大がめや水がめに加え、小鉢、皿、酒器など生活に密着した器を作り続けています。 昭和50年に通産省より「伝統的工芸品」の指定を受けています。ガンガン使ってもビクともしない丈夫さ、盛った料理を引き立たせる色合、そしてざっくりと素朴でありながら野暮ったくない ところが魅力です。

今回、このお店を始めるにあたりお願いに伺って、太田さんに初めてお会いしました。 眼鏡をかけた目が優しげな、まさに器のイメ-ジとピッタリ合う方でした。気さくな奥様にお茶だのおしんこだの 頂いた挙げ句、娘をあやしてもらっている間にじっくり器を選んできました。

太田成喜・陶歴
1944年 小石原生まれ。早稲田大学法学部卒業後、作陶生活に入る。 日本民芸館新作展奨励賞・以後各種公募展で内閣総理大臣賞、最優秀特別賞等受賞。 米国スティ-ブンス大学より客員教授として1984年2度に渡り招かれる。

大変残念なことに2007年2月に太田成喜氏はご逝去されました。ここ数年、ご病気を患っていらっしゃいましたが、窯に伺ったときには変わらず穏やかな笑顔でいらっしゃったのですが・・・。数年前にご長女のご主人、万弥氏が窯に入られ「これで安心だ」と何度もおっしゃっていました。伝統が次代に引き継がれるのをしっかり見届けて旅立たれました。心よりお悔やみ申し上げます。

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