白鷺木工

白鷺木工

石川県山中温泉にある白鷺木工で作られています。山中温泉は400年前から漆器が作られている、いわゆる有名な産地です。

その技法で特徴があるのが「縦木取り」と言われるものです。通常、木の器は板状にして製材されますが材木を輪切りにする「縦木取り」をすることで木目が美しくあらわれ、また強度も増し変形しにくくなります。

そしてこの美しい木目を隠さないように「拭き漆」という、透けた漆を塗っては拭き取るという作業を繰り返し漆を木地に刷り込んでいきます。木目が見えるということは、木地にごまかしがきかないということでもあり、職人さんの技術が評価されるところでもあります。

これらの数々の工程で高い技術が要求され、しかも工程数が多く、ここまでの大きな産業になると有田焼などもそうですが、一つの器を作るまでに分業していくのが普通です。

そのほうが技術を引き継ぐにも量産するのにも効率がいいからです。でもこの白鷺木工は原木の加工から仕上げまで全てを手掛けていてまさに職人さんの集まりなんです。

原木の木どりから仕上げ挽きまでトータルで仕上げ、山中漆器の原材料の半分近くを扱うという工房ですが、お客様のリクエストにも細やかに応えてくれる嬉しく、そして優しい職人さんの集団です。

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